昨年暮れに、現在、アメリカ人が最も移住したいと思っている都市、オレゴン州ポートランド市を訪れました。一番の目的は、昨年夏に、奨学生として、ポートランドの高校に送り出した、2名の高校生に会う為でした。
これは新潟市内にある北越高等学校が、昨年、創立80周年を迎えた記念に、今後ますます国際化する社会のニーズに資する生徒の育成を目標に、昨年初めて2名の生徒を、留学生として、選抜。彼らの留学先の高校並びに、ホストファミリーの選択を弊社が、依頼され、半年かけて準備したプロジェクトでした。
これから、毎年、当該高校から、ポートランドに一名づつ、留学生が、派遣されることになります。それ故、高校の理事長、副校長、真島の3名で、先方の高校を視察してきました。
校名を記した門には、「全てにおいて秀逸なものを!全ての人々に好機が与えられますように!」と高校の標語が、校名に並んで、書かれています。
校長先生にご挨拶の後、我々は、歴史の授業を視察。先生が今日行う授業の内容を生徒達に説明しています。説明が終わると皆一斉に、コンピューター・ルームに移動。
講師が、小さな籠に入った何かを皆に配っています。飴でも配ってるのでしょうか?
違いました。生徒が籠から一枚づつ紙を取っています。そこには、その日、彼らが、コンピューターを使って背景を調べる、古代の歴史的著名人の名前が記載してありました。
自分が取った紙に書かれた人物を、各々、早速、目の前のコンピューターを使用して、調べ始めました。課題は、調べた結果を、翌日の授業で、各人、持ち時間、2分づつのスピーチにまとめて、それぞれ発表するというもの。ひとりひとりが、自分なりに課題に取り組み、発表するまでのプロセスは、生徒ひとりひとりの能動的な取り組みを鼓舞し、皆の前で発表するという、積極性を後押しするものでした。
化学の授業の黒板に様々な、張り紙がしてありました。「何事も、起る事には、理由がある。」「Protonのように考え、そして、積極的で、あれ」等々。
学校生活で、悩みのある生徒を支援する支援サービスの部屋もありました。
ジムも拝見。美術の授業等、校内を一通り、見学できました。
様々な国から、来る生徒を分け隔てなく受け入れる環境も整っていました。
黒板に大きな絵が。留学生たちが、自分達の国を描いた世界地図です。日本は富士山!
次回(No.4-2)は、市街地にあるポートランド州立大学での日本文学の授業参観記です。
日本文学を世界に広めたドナルド・キーン氏とも懇意にしておられるKominz教授の授業を拝見できました!
(No.4-2)に続く→→→