新潟の北越高校は、生徒さんの英語力向上に、力を入れておられ、3年前から、アメリカはオレゴン州ポートランドの私立高校へ、毎年一名づつ、奨学金を授与して、高校留学を支援してくださっておられます。奨学生の選抜から、留学時のアドバイスまで、日本側は、当校:MIC通訳・外語スクールが、全面的に、バックアップ。アメリカ側は、当校と提携しているUS-JConnect社の留学コンサルタントの方が、現地でこまめに、精神的バックアップをしています。
第三期生として、昨年、8月末に渡米し、この5月で、9か月間を過ごし、留学期間を後、1ヵ月残すところとなった橋本大真さんから、彼の写真と諸々の留学アドバイザーからのコメントを当校ブログに載せる了解を得ました。留学初期から、今日までの成長の記録をUS-JConnectのアドバイザーの月次レポートと現地での橋本君の写真を拝見しながら、このブログを読んでくださっている方々と、留学体験を共有したいと思います!!!
プロローグ:2019年8月26日(月曜日) 橋本君、アメリカに向けて、成田空港出発。生まれて初めての海外渡航一人旅!!
2019年8月26日
橋本くん、無事、ポートランド到着です!!
到着時の彼の様子、US-JConnectの留学アドバイザーNedder ゆきこさんからの報告、第一報:
マシマ・インターナショナル(株)MIC通訳・外語スクール
真島 明子様
本日、無事に橋本君がポートランドに到着しました。入管審査もスムーズで、弊社にてホームステイに関するオリエンテーション、昼食を済まし、先程ホストファミリー宅へお送りしました。(現地1:40pm頃)
写真を添付致します。(ホストファミリーの皆様と。ホストはご両親共に、牧師様)
日本では一人っ子の橋本君はこちらでの生活で兄弟が沢山出来る事を楽しみにしており、アメリカの文化や音楽にもたいへん興味があるととても前向きです。
とても礼儀正しく、しっかりと受け答えもしており、ホストマザーにも早速「英語の発音が良い!」とお褒めの言葉を頂いてました!
これからの留学生活で彼が色々な事を学び成長する姿をみるのをこちらも楽しみにしております。
1点追加で報告ですが、本日からベトナムからの留学生、男子16歳が橋本君と同じホストファミリーにステイする事が決まりました。橋本君と同じ学校に通います。今晩8時頃到着する予定との事でした。これからも引き続きどうぞ宜しくお願い致します。
現地アドバイザー:Yukiko Nedder

留学生活について(ポートランド在住アドバイザーからの月次報告書)
9月期
橋本君は、非常に礼儀正しく、真面目な印象を受けました。 ホストマザーが彼の英語の発音を褒めていて、彼の自信に繋がるのではないかと思います。 9月初めに耳が少し腫れたとの報告を受け、何かあれば対応する態勢は整っておりましたが、数日後腫れが引いたと聞き、その後は問題ありませんでした。
授業の中で専門用語が出たりするときは少し苦労するそうですが、理系の科目に関しては既に日本で学んだこと もあり、特に問題はないかと思われます。 日本語のクラスがこちらにあり、彼は先生のアシスタントとして活躍しています。自分のバックグラウ ンドを活かして友だちの輪が広がっていきそうです。
21日に学校で様々な国の文化や習慣を紹介するというイベントでは、はっぴを着て、ブースを作ったり、日本料理 (豚汁)をよそったりと、積極的にイベントに参加して、お手伝いをしておりました。カルチャーショックはあっ たりするのかと聞いたのですが、それ程感じておらず、とても適応力が高い彼には驚きました。
少しずつアメリカ人の友達も出来始めているということもありますし、留学が始まったばかりにしては極めて順調な スタートを切っていると思います。今後もこの良い流れを続けていけるように、自分の経験も活かし、全力でサ ポートさせていただきます。

10月期
先日面談をした際に、ホストファミリーと週末にショッピングセンターへ行った時のことを話してくれました。家族みんなでショッピングをしていた時に学校の友達たちに偶然会い、一緒に映画を観て、楽しい時間を過ごしました。 ホストファミリーとも、友達とも、仲良くしていて嬉しく思います。
全ての授業で、課題は基本的にしっかりこなしているのですが、地理のクラスで苦戦しています。中間試験が あったのですが、結果があまり良くありませんでした。専門用語が多く大変だったのと、勉強不足によってこのよう な結果が引き起こされてしまいました。ただ、彼自身もどうしてこうなったのかをちゃんと自覚しています。彼が先 生と話をして近日中に再テストを受けられることになりましたので、次こそは良い結果が出るのではないかと思 います。上手くいかないことや失敗してしまうことはありますので、授業でわからないことがあるようであれば先生 に相談するように、自分から積極的に行動するようにアドバイスしました。
その他は特に問題なく、のびのびと過ごしています。橋本君はせっかくアメリカにいるのだからアメリカ人のように 過ごしたいと言っており、積極的にこちらの生活に馴染もうとしている姿勢が伺えます。日本食がたまに恋しくなる そうですが、ホストファミリーの料理も美味しく食べており、ホームシックも特に感じておりません。彼が今後どのように成長していくかが楽しみです。
12月期
11月の下旬にはサンクスギビングがあり、家族でなんと合計3つターキーを食べました。流石、大家族なだけあって食べる量がすごいです。またアメリカでは有名なブラックフライデーという大規模な安売りセールにも行き、 買い物をしました。橋本君はアメリカを満喫しております。
先日地理のクラスでのテストでは高得点でした。成績表を見ると、テストを受けるごとにスコアを伸ばしていて、 著しい成長が見受けられます。彼自身も頑張った、と自信を持って言っておりましたので、地道に勉強に取り組んでいた彼の努力が実を結んだのだと思います。他のクラスもいつも通り、特に問題はありません。12月に学期が 終わり、1月からまた別の授業を選ぶことになりますが、来学期も、今学期にあった地理のクラスのような、 難しいクラスを取ることになるかもしれません。しかし、彼なら今学期での経験を活かして、乗り越えていけると 確信しております。期末テストがありますが、油断せずに今年を終えて欲しいです。
橋本君はすっかりこちらの生活に慣れたように感じます。異国の文化に始めは少なからず戸惑うことが あると思いますが、アメリカの生活に馴染んでいるというのは素晴らしいことです。次のステップとして彼にアドバイスをするとしたら、新しいことに挑戦するということです。話を聞く限りでは、現時点 で特に何か課外活動をしているようではありません。必ずしも、クラブ活動や課外活動でなくては いけないということはありません。ただ、今しかできないこと、今ある環境でしかできないようなこと があるのではないか、と彼自身が気付き、行動を起こすことができるかが、今後の彼の成長度合いを 左右するのではないかと感じます。非常に難しいことではありますが、彼の成長を願い、引き続きサポートいたします。

1月期
年が明け、橋本君はホストファミリーとカリフォルニアのディズニーへ行き、数日かけて楽しんできました。また、先週末はホストマザーと旧正月に向けて一緒に料理をしました。元々旧正月を祝う家庭ではない のですが、ホストブラザーがベトナム人で、ベトナムでは旧正月を祝うということでホストファミリー も一緒に祝おうとしてくれています。異文化に理解のある環境で、ホストファミリーとの交流は相変 わらず良好です。
試験を今週に控え、橋本君は勉強を頑張っております。初めは不安だった地理のクラスも徐々に成績を上げており、彼ならきっと挽回し、良いかたちでこの学期を終えられると信じております。又、地理のクラスよりも少し不安なのは英文学を読まなくてはいけない英語のクラスだと彼は言っていました。た
だ、彼自身が今の時点で何に苦手意識を持っているかを把握し、勉強していかないといけないと理解しているので特段心配はしていません。旧正月のイベントと重なり、忙しい時期ではありますが、彼の力量が試されます。
アメリカにやってきて心境の変化があったようです。今までは「海外」といえばアメリカで、興味はこの国にしかありませんでした。でも今はもっと他の国へも行きたいし、今よりもっと英語の勉強をしなくてはいけないと言っていました。多種多様な背景を持つ人々が住むアメリカで留学をすることにより 彼の世界がどんどん広がっています。留学における意義は様々だと思いますが自分の価値観が変わる、 という体験は人生において、とても大きな意味があるのではないかと思います。橋本君がここでかけがえのない留学生活を引き続き送れるようサポートいたします。

2月期
2月にはバレンタインがあり、チョコレート作りをした、というわけではないのですが、ホストフ ァミリーが豪華な夕食を作り、前菜・メイン・デザートなどがランダムな順番で出てくるという ゲームを行いました。ここのファミリー特有のゲームを橋本君は楽しめました。何かイベントがあ る度に家族との交流がありとても微笑ましいです。
先学期の期末テストですが、彼は彼なりにできたと言っており、彼からは自信が見て取れます。 期末テストというものは最終的な成績に大きな影響を及ぼしますし、他言語でこの厳しいイ ベントを乗り越えられるというのはとてもすごいことです。今学期も引き続き同じクラスを取るそ うで、彼はどのように勉強すれば良いかを把握しているので、問題ないのではないかと思います。 彼は将来海外に行ける大学へ行くことに興味を持っているのですが、今のところどこの大学へ行き何を勉強したいのかはまだ定まっていないみたいです。高校二年生の時にすぐには決められないと 思いますし、イメージが明確に浮かばないのではないかと思います。ただ、本気で彼が考えている ようであれば、今の時期からTOEFLやIELTSなどの英語能力試験の勉強や、課外活動を行ったり、ど この大学で何をしたいのかなどを真剣に考えるべきだと思います。今後も彼と話をしていきますが 彼が行きたい道へ行けるように今後もサポートしていきます。

3月期
コロナウイルスの影響で休校になり、これまでの一般的な生活とは違いますが、それでも橋本君はホスト と仲良く過ごしています。基本的には家で過ごすことが多いようですが、必要であれば家族と一緒にスー パーへ行くこともあります。家で過ごしている間はゲームをしていたり、映画を見ています。映画は英語の 字幕をつけて観ているのですが、字幕が無くてもほとんど内容は理解できるそうで、彼も自信をつけている ようです。その他にも洋楽を聴いていたりと、橋本君はこのような状況でも上手く順応して過ごしています。
彼に再び進路に関しての事を聞いてみました。休校になる前に、マナハウスクリスチャン系列の大学の 学生たちと話をする機会があり、そこでの話は彼にとって刺激的でした。やはり、大学というものは自由が あり、ある程度同じような思考を持った人たちが集まるところで彼はそのような環境に早く身を置きたいと 思っているようです。大学は間違いなく自由で気の合う仲間たちに出会える場所です。ただ、そのような環 境に行きたいのであれば、今できることをやらないといけないとアドバイスをしました。海外の大学に興味 があるとのことでしたので、そちらに行きたければ避けては通れない英語資格の勉強をまずはしなくては いけないと伝えました。基本的に海外から来る留学生には大学が定めるレベルの英語能力がなくてはなら ないのですが、それくらいのレベルがないと大学の授業についていけずに結局苦労するのは自分自身だ からです。また、英語に関することの他にも今後の進路に関して真剣に自分なりでよいので考えるように 伝えました。普段は忙しくて考える時間があまりないかもしれないので、今は今後の事を考えるよい機会と 捉え、彼には他人に敷かれたレールではなく、自分で真剣に考えた道を歩んでほしいと願っております。
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4月期
4月1日よりオンライン授業が始まり順調に進んでおります。 引き続き外出自粛となっていますので週末は学校の宿題をしたり、たまには気分転換に外に出て近所を サイクリング等して過ごしております。
オンライン授業は今学期最後まで続き、6月12日が今学期最終日となります。 残す所後1ヶ月少々の留学となりましたが、現在の橋本君の目標は進路の事を考えながら健康な状態で 日本へ帰国する事です。海外の大学に興味を持っているようですがまだどの分野に進みたいのか等は検 討中です。帰国までにもう少し英語力を向上させたいと前向きに留学生活を送っております。
コロナウィルスの影響で通常の留学生活とは違いますが橋本君は順応力が高く精神的にも安定して毎日を過ごしていますので引き続きサポートさせて頂きます。
2020年5月12日
エピローグ:橋本君が、留学しているオレゴン州でも、3月末には、オレゴン州知事より、全土に自宅待機指示が出され、US-JConnect社でも、在宅勤務に切り替える等、異常な状況となりました。4月1日からは、高校、大学等は、全てOnline授業となり、橋本君も、授業終了の本年6月12日まで、online授業で、頑張っています。この事態に途中で、帰国された留学生もおられますが、学校側は帰国しても、online授業で、規定のコマ数を履修すれば、卒業可という措置を施しているそうです。早く、この異常な状況が、終息し、皆様が、安心して暮らせる状態となるよう祈りつつ、橋本君に、又、新潟でお会いできることを楽しみにしています!! MIC通訳・外語スクール 代表 真島 明子