日本人が間違えやすいcomeとgoの使い方

先日、中学3年生の生徒さんとの会話でこんなことがありました。

 

私「では、次の文章を訳してください。」

 

Megumi : Paul, when are you coming to Japan? 
Paul : I am coming to Japan next month.

生徒「Megumi:ポール、あなたはいつ日本に来ますか? Paul:私は来月、日本に来ます。」

 

一瞬の沈黙・・・

 

私「Paulの日本語おかしくない???」

 

生徒「そうですね・・・おかしいです。日本語の意味的には 日本に行きます。ということだと思うんですが、comeは「来る」という意味ですよね?」

 

その通り!この生徒が言っていることは妥当だと思います。日本の中学校では、comeを「来る」と習い、goを「行く」と習いましたよね。

 

しかし、実は、comeにも「行く」という意味があるのです!!

 

comeとgoのどちらを使えばいいか迷った時は、どこに向かって動くのかを考えましょう。

 

comeは、話し手や聞き手がいる場所へ動く際に使い、goは、他の場所へ動く際に使います。comeは近づく、goは離れるというイメージを私は持っています。

 

今回の文章では、Paulは話し手(Megumi)がいる日本に動くので、comeという単語を使っているのですね。もうお分かりかと思いますが、Megumiは日本にいて、Paulは日本以外の国にいるという設定になります。

 

もし、Paul, would you come here, please? (ポール、こちらに来ていただけませんか?)という文章に対して、I’m going. と行ってしまったら、話し手に向かって、離れていくことになってしまいます。話し手はどこにいっちゃうの??と思いますね。なので、この場合は、I’m coming.(向かっているよ。)と言うのが正解です。

 

また、「そちらに行ってあなたの隣に座ってもいいですか?」と言いたいときは、聞き手がいる場所へ移動するので、この場合もcomeを使い、May I come and sit next to you? となります。

 

みなさん、イメージできましたでしょうか。間違わずに使えるように、イメージをしっかりと頭の中にいれておきましょうね!