2018年センター試験より。「安月給」は何という?

2018年センター試験が先週末にありましたね!受験されたみなさん、大雪の中、本当にお疲れ様でした!!

 

そのセンター試験(英語)の中に、以下の問題がありました。みなさんも考えてみてください。

Q.(   )の中に最も適当なものを、①~④のうちから一つ選べ。

Jeff didin't accept the job offer because of the (         ) salary.

①cheap  ②inexpensive ③low ④weak

「○○な給料なので、ジェフはその仕事のオファーを受け入れなかった。」という文章なので、○○には「安い」という意味の単語が入ることが予想されますね。

 

みなさんは、どの単語を選びましたか?

 

正解は・・・③です!「安い」といったら①のcheapが真っ先に頭に浮かんだかもしれませんが、給料が「安い」というときは、cheapは使えず、③のlowを使います。lowは低いを意味するだけでなく、所得(income)や給料(salary)、そして価格(price)などの単語と一緒に使われると、「安い」という意味にもなります。

 

一方、cheapという単語は、「物」が安いという時に使われ、とりわけ「安っぽい」という、ネガティブな意味を含んでいます。

 

例えば、This watch is very cheap. (この時計はとても安い。) 、This is a cheap jewely.(これは安っぽい宝石です。)というように使います。

 

最初の文章をThe price of this watch を主語にして書き換えると、cheapは使えず、lowを使い、The price of this watch is very low.ということになりますね。

 

みなさん、cheapとlowの使い分けは頭にインプットされましたか?

 

では、残りの②と④を見ていきましょう。④のweakは「弱い」という意味で、「安い」という意味はないので、これはすぐに消去できます。

 

②のinexpensiveはexpensive(高価な)の頭にinという打消しの接頭語が付いているので、高価でない→「安い」となりますが、inexpensiveが使用されるのは、「物」が値段の割りに質がよい時で、salaryと一緒に使うことはできません。

 

また、cheapとinexpensiveの違いも押さえておきましょう。This watch is inexpensive.と言うと、「この時計は、低価格です。(価格が安い割には、品質がいい)」という意味になり、cheapのときのただ「安い」という意味とは異なってきます。

 

2018年センター試験、英語からの1問。みなさん、正解できましたか?「安い」を意味する単語はcheapだけではなく、組み合わせの単語次第でlowになったり、状況によってinexpensiveで表現する方がいい時もあるので、どの単語を使うべきか注意が必要ですね!